伝承館の来館者昨年度8万人超 開館10年後の目標早くも達成

東日本大震災と原発事故の記録を後世に伝えるため県が3年前に双葉町に開設した「東日本大震災・原子力災害伝承館」を昨年度訪れた人は8万人を超え、開館10年後に目標としていた入館者数を早くも達成しました。

双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」は、震災と原発事故の記録と教訓を伝えるため、3年前に開館した県の施設で、映像記録や関連資料を展示しています。

伝承館によりますと、3年前の9月の開館以降、施設を訪れた人は、▽初年度は4万3750人、▽2年目の令和3年度は5万8271人で、▽昨年度は8万119人と大幅に増加しました。

増加の理由については、▽新型コロナに伴う行動制限が緩和されたことに加え、▽被災地を巡り歩いて復興について考えてもらう「ホープツーリズム」が浸透し団体で訪れる人が増えたためと分析しています。

県の新たな総合計画では、来館者数の目標を開館10年後に当たる令和12年度に7万5000人としていますが、早くもこれを達成した形です。

災害の伝承は、年月の経過とともに難しくなるため、伝承館は、防災イベントや教育旅行を扱う事業者へのPRなどに力を入れ、継続的な来場者の確保に努めることにしています。

伝承館は「常設展で展示していない資料もあり、原子力災害を深掘りするなど展示を工夫して、何度も来館してもらえるよう取り組んでいきたい」としています。