今年度開校の富岡中学校で初の卒業式 5人が学びやを巣立つ
福島県富岡町で今年度、2つの中学校を統合して開校した町立富岡中学校の初めての卒業式が行われ、卒業生5人が学びやを巣立ちました。
富岡町では東京電力福島第一原子力発電所の事故による避難指示が大部分で解除されたあと、5年前に2つの中学校が町内で授業を再開しましたが、子どもの数が減ったことなどから今年度、統合して新たに「富岡中学校」が開校しました。
初めてとなる卒業式が13日に行われ、武内雅之校長が3年生5人にそれぞれ卒業証書を手渡し、「この町をふるさととして学んだことを忘れず前進してくさい」と激励しました。
式では、卒業生を代表して、喜多方市出身で2年前に転入した渡部喜羽さんが「困難があっても支えてくれた家族や町のみなさんに感謝し、未来に向かって進んでいきます」と誓いのことばを述べました。
学校によりますと、卒業生はいずれも、県内各地から町に移り住んできたということです。
いわき市出身で、小学5年生の時に移り住んだ長谷川芽唯さんは「みんな仲がよくていい学校でした。去年の春に新しくなった制服がとても気に入っていたのでもう少し着たかったです。美容関係の学校に通うのを目標に頑張ります」と話していました。