いわき市で震災からの復興とSDGs考えるシンポジウム
東日本大震災からの復興とSDGsについて考えるシンポジウムが福島県いわき市で開かれました。
このシンポジウムは、地域の魅力を見つめ直し、持続可能な社会を目指そうと福島県が開いたもので、いわき市の会場には事前に申し込んだ県民などおよそ160人が集まったほか、オンラインでもライブ配信されました。
シンポジウムでは活動事例が発表され、地元に若者を呼びこもうと、いわき市内で合宿型のボランティアを受け入れている団体の下條由美子さんは「外から来た若者に自然の中での暮らしを体験してもらいつつ、農作物を作るなどの町づくりにも参加してもらい、地元を元気にしていきたい」と話していました。
続いて行われたパネルディスカッションには、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、双葉町で授業を行うなど復興に携わってきた宇宙飛行士の山崎直子さんも参加し、「宇宙では汚れにくい衣服を使っているほか、水を使わない洗剤も開発されている。災害が起きたときにも活用できるのではないか」と話していました。
シンポジウムのあと、山崎さんは「講演を聞いて福島県の人は自ら行動して復興を実現させる力を持っていると感じました。私自身も今後も復興に関わり続け、地域を元気にしていきたい」と話していました。