エゴマ油とあんぽ柿 地域ブランドを保護する国のGIに登録

「たむらのエゴマ油」と福島県の冬の味覚「伊達のあんぽ柿」が、国が全国各地の特産品を地域ブランドとして保護する「地理的表示保護制度」に新たに登録されました。

GI=「地理的表示」の保護制度は、伝統的な生産方法や生産地の特性が品質などに結びついている農水産物や食品を地域ブランドとして国が登録し保護する制度で、これまでに全国でおよそ120品目が登録されています。

今回新たに登録された「伊達のあんぽ柿」は、大正12年に旧梁川町、現在の伊達市の五十沢地区で作られたのが発祥とされ、100年の長い歴史を持ち、原発事故の影響で2年間の出荷自粛を余儀なくされながら、出荷再開から5年で震災前の8割程度まで回復したことなどが評価されました。

また、「たむらのエゴマ油」は、実を傷つけない丁寧な収穫を徹底し、高品質な油を製造していることなどが評価されました。

平成10年に田村市船引町出身の男性が、エゴマに食用油としての可能性を見い出して生産を始めたことをきっかけに、全国にエゴマ油の生産が広まったということです。

福島県の産品では、「南郷トマト」「阿久津曲がりねぎ」「川俣シャモ」に続く登録で、ブランド力のさらなる向上が期待されます。