大熊町に野菜栽培工場建設へ 会社と町が協定書交わす

去年6月、原発事故による避難指示が解除された大熊町のかつての中心部に、新たに野菜の栽培工場が建設され、来年から生産が始まることになりました。

大熊町に野菜工場を建設するのは、東京に本社があり、農産物の生産や販売を行う「コネクトアラウンド」です。

23日は会社の浅井司社長が、町役場で吉田淳町長と面会し、雇用創出や働き手の確保、町の活性化に相互に取り組むなどとする協定書を交わしました。

会社は、去年6月避難指示が解除された下野上地区にある産業団地の1.3ヘクタールの敷地に、およそ9億円かけて工場を建設する予定です。

IoT技術などを活用して栽培管理を行い、来年7月からミニトマトとレタス、年間27トンほどを生産して県内や首都圏に出荷する計画で、国の補助金を活用して今後、社員を6人雇うということです。

敷地には宿泊施設も設けられ、主に移住を希望する人向けに、施設に滞在してリモートワークをしながら農業体験ができる事業も行って、町の移住にもつなげていきたいとしています。

浅井社長は「初めて訪れたときは立ち入ることができない場所が多かったが、来るたびに町が変わっていくようすを見て可能性を感じた。情報を発信し、福島の農業の振興に貢献していきたいと思う」と話していました。