「浜街道」広野町と富岡町間が来月開通見通し 復興に期待

富岡町で行われていた県道391号線・通称「浜街道」の整備工事が進み、来月、広野町から続く17キロの区間が結ばれる見通しとなりました。
津波の被害や原発事故による中断を挟んだ開通で、復興の後押しになると期待されています。

広野町と南相馬市小高区までの南北およそ55キロの間で整備が進められている県道391号線は、「浜街道」と呼ばれ、南部を中心に7割の区間が開通しています。

このうち、平成9年度に着工した広野町と富岡町を結ぶおよそ17キロの区間は、津波の被害や原発事故による中断を挟んだものの、これまでに14キロあまりが開通していて、県は、富岡町にある残りおよそ3キロの区間が来月26日午後3時に開通すると発表しました。

広野町から富岡町までは、すでに常磐自動車道と国道6号線が通っていますが、南北の地域を結ぶ道路が新たに完成することで、渋滞の緩和や復興の促進につながると期待されています。

一方、「浜街道」全体では、双葉町と大熊町にまたがる建設予定地の周辺に、原発事故のあと、中間貯蔵施設が設けられるなどしたため、整備の計画は立っていません。