新規就農者が悩みを語り合い情報交換 交流会 福島 白河

新しく農業を始めた人たちが集まり、生産現場での悩みを語り合ったり収益アップの手立てを情報交換したりする交流会が白河市で開かれました。

この交流会は、農業を新しく始めた人たちをサポートしようと19日県が開き、白河市の表郷公民館には近年、新たに就農した人らおよそ30人が集まりました。

3つのグループに分かれたワークショップでは、生産現場の悩みや、収益アップのための手立てなどをテーマにそれぞれが思いを語ったり、情報を交換したりしました。

参加者の多くは、肥料や燃料の価格高騰に悩んでいて、生産コストを抑えるため、資材をインターネットでまとめて発注して安く仕入れるなどの工夫を紹介し合いました。

また、販路拡大のため、自分が手がけた作物のアピールポイントを明確に示すなどの取り組みも共有し合っていました。

県内では、去年5月までの1年間に新たに農業を始めた人は334人で、平成11年の調査開始からこれまでで最も多くなりました。

去年、矢祭町でブドウの生産を始めた30代の男性は「新しく農業を始めた者どうしのつながりを作るためにもこうした交流会はありがたいです」と話していました。

県南農林事務所の大槻晃太副部長は「農業に必要な技術や資金、交流が生まれるような支援を行っていきたい」と話していました。