温泉のPRキャラを啓発タオルに なりすまし詐欺被害防ぐ
被害が絶えないなりすまし詐欺を防ごうと、警察が地元の大学生らの協力を得て、温泉のPRキャラクターとコラボした啓発用のタオルができあがり、福島市でお披露目会が開かれました。
啓発タオルを制作したのは福島北警察署と福島学院大学の学生らのグループで、17日福島市のキャンパスでできあがったタオルのお披露目会が開かれました。
タオルの制作は、県内であとを絶たないなりすまし詐欺を防ごうと警察が発案し、絵柄のデザインを大学生らが担当しました。
タオルには、警察署の管内にある飯坂温泉を擬人化したPRキャラクター「飯坂真尋ちゃん」が、警察官の制服を着た絵柄がデザインされ、「なりすまし詐欺はゆるしま泉」と、温泉にかけた遊び心のあるキャッチコピーで注意を呼びかけています。
お披露目会では、福島北警察署の大河内秀崇署長が「なりすまし詐欺の被害額は去年、北警察署の管内だけでおよそ1800万円にのぼっている。タオルを通して被害を少しでもなくせるよう注意を呼びかけたい」と述べました。
デザインを担当した福島学院大学1年の荻野愛生さんは「去年、身近な人が詐欺の被害に遭いそうになりました。狙われやすいお年寄りなどにタオルを使ってもらい、気をつけてほしいです」と話していました。
タオルは600枚用意され、17日から飯坂温泉の共同浴場や足湯の利用者らに配られます。