福祉施設などに寄付 僧侶が年末のたく鉢 福島 郡山

コロナ禍や物価高が続くなか、福島県郡山市では、僧侶たちが福祉施設などに贈る寄付を集めようと年末恒例のたく鉢を行いました。

このたく鉢は、郡山市内の96の寺でつくる郡山市仏教会が毎年、年末のこの時期に市内を回って実施していて、9日は3人の僧侶が幼稚園を訪れました。

9日は、あらかじめたく鉢が行われることが幼稚園と園児の家庭に伝えられていて、最初に副園長が園庭で集まった園児たちに「やさしい気持ちで募金してください」と呼びかけました。

そして、お経が上げられるなか、僧侶たちは募金箱を手に抱えて園児たちが並んだ列を回り、園児たちは「お願いします」と声をかけながら自宅で用意してきたお金を箱に入れて行きました。

すると僧侶は「お預かりします」と応え、最後に園児全員で声を合わせて「よろしくお願いします」と思いを託していました。

集まった寄付は、市内の福祉施設などに贈られるということです。

募金をした園児は、「お金はママに準備してもらいました。お金ない人やけがしている人に使ってほしいです」とか、「大事に使ってほしい」などと話していました。

郡山市仏教会の鹿山貴裕事務局長は「助け合いの精神は、誰かのためでもあり自分自身のためでもあります。お互いに助け合いながらこの大変な世の中を乗り切っていくことが大事です」と話していました。