視覚障害のある子どもたち 点字ブロックの重要性を呼びかけ
視覚障害がある子どもたちが、地域の人たちに点字ブロックへの理解を深めてもらうよう呼びかける活動などが福島市で行われました。
福島市にある県立視覚支援学校では、視覚障害者が歩く際に道しるべにする、歩道に設置された凹凸がある点字ブロックの重要性を地域の人たちに伝える活動を続けています。
2日の活動には、視覚障害がある児童や生徒、それに教員など合わせておよそ30人が参加しました。
このうち、小学部2年生の男子児童は、教員などとともにカフェを訪れ、緊張した様子で店の人にあいさつをしてから、「点字ブロックは私たちにとって大切な『道』です。物を置かないでください」と書かれたチラシなどを手渡しました。
また、高等部普通科3年生の女子生徒は、学校の周囲で白じょうをつきながら設置された点字ブロックの状況の確認を行い、ずれや減りなどがないか確かめていました。
点字ブロックの点検では、駐車された車でブロックが塞がれた状態になっていたところもありました。
点字ブロックの状況を確認した生徒は「点字ブロックの上に車が止めてあると歩きにくいです。点字ブロックは大切なものなので、多くの方に重要性を理解してほしいです」と話していました。
県立視覚支援学校の菅野美恵教頭は「点字ブロックについて理解を深めてもらうことで、子どもたちが地域で自分らしく生きていけるようになってほしい」と話していました。