知的障害者が避難所での暮らしなど災害への備えを体験 福島市

知的障害者が避難所での暮らしなど災害への備えを体験 福島市

知的障害のある人たちに災害などで火事が起きた際の行動や、避難所での暮らしを体験してもらおうという催しが福島市で開かれました。

この催しは、災害が起きた際の状況を疑似体験しておくことで、知的障害のある人たちが実際に被災したときに感じるストレスを少しでも軽減しようと福島市が企画し、市内の自動販売機の管理会社で働く7人が参加しました。

まず、災害によって火事が起きたという想定で、煙が充満した建物の状況がテントの中で再現され、参加者は煙を吸い込まないようタオルなどで口を覆いながら壁伝いに出口にたどりつきました。

消火活動の体験もあり、参加者は水が出る消火器を使って火に見立てた的にうまく放水していました。

また、避難暮らしに欠かせないテントの組み立てにも挑戦し、完成したテントの中で、水やお湯で戻して食べるアルファ化米を試食していました。

参加した桜井亘さんは(36)「煙に包まれて怖くなりましたが、無事に外に出られました。教わったとおりにできて楽しく体験できました」と話していました。