豪雨で一部不通のJR只見線 運転再開前に関係者の試乗会

11年前の「新潟・福島豪雨」で被害を受け一部の区間で不通となっているJR只見線が来月1日に全線で運転を再開するのを前に、関係者向けの試乗会が行われました。

福島県と新潟県を結ぶJR只見線は、只見川沿いの渓谷を縫うように走る風光明美な路線として知られていますが、平成23年の「新潟・福島豪雨」で橋や線路が流されるなどの被害を受けて27キロ余りの区間が不通となっています。

試乗会は、11年余りを経て、来月1日に全線で運転を再開するのを前に開かれ、地元の関係者や報道関係者らおよそ60人が乗車しました。

列車は出発してまもなく、豪雨で流されたあと新たに架け替えられた「第6只見川橋りょう」の上を通過し、関係者が車窓に広がる只見川の穏やかな流れを眺めていました。

また、途中の駅などでは、住民が来月1日の開通時に披露する横断幕を掲げて手を振ったり、大勢の鉄道ファンが列車をカメラに収めたりしていました。

列車はおよそ50分かけて秋の気配が漂う渓谷をゆっくりと走り、この日の終着駅の只見駅へ到着しました。

試乗した只見町商工会の目黒長一郎会長(73)は、「列車から見る景色はやはりすばらしかった。戻ってきたこの景色をぜひ、体験していただきたい」と話していました。

JR東日本仙台支社福島支店の鈴木真副課長(48)は、「たくさんの方に手を振っていただいている姿を見て、心にしみるところがありました。復旧が目標ではなくてこれからは只見線全線で盛り上げていくということで情報発信をしていきたい」と話していました。