バイオマス発電所建設 事業者が環境への影響など説明 伊達市
伊達市で建築廃材などを燃料とするバイオマス発電所が建設されることになり、23日事業者による環境影響などについての説明が行われました。
伊達市の「やながわ工業団地」に建設されるバイオマス発電所は、解体した住宅などから出る建築廃材の木材や廃プラスチックなどを燃料に、一般の家庭3万世帯分にあたる1万3500キロワットの発電能力を備える計画です。
23日、伊達市役所で行われた説明には市の幹部や議員およそ30人が出席しました。
この発電所では、当初説明になかった、産業廃棄物の廃プラスチックを処理して発電用の燃料にする施設を併設する計画が発覚し、環境への影響が懸念されるとして住民が強く反発したことから、事業者は去年この計画を撤回しました。
ただ、住民側は廃プラスチックを燃やす発電所自体の建設中止を求め、およそ9000人分の署名を市議会に提出し、市議会も去年6月、反対決議を可決しています。
説明は非公開でしたが、事業者は、排水や騒音、大気汚染などは、規制する法令を順守していて、問題はないと説明したということです。
須田博行市長は「建設については法令上、市が関与できないが、引き続き住民から要望があれば説明を求めていきたい」と話していました。
バイオマス発電所は、来月中旬から本格的な工事が始まり、2年後の2024年5月の運転開始を予定しています。