“西日本最大規模”短歌コンクールの表彰式 俵万智さんら講評

西日本で最大規模とされる短歌コンクールの表彰式が行われ、歌集「サラダ記念日」で知られる歌人の俵万智さんなどが受賞作を講評しました。
このコンクールは福岡市の福岡女学院が主催し、10回目のことしはこれまでで最も多い2万819首の応募の中から選ばれた受賞作の表彰式が行われました。
小学生の部の最優秀賞には、福岡市の小学4年生中村佳篤さんの「村長さんみたいな名前の長十ろうシャクシャクかんでみずみずしいね」という作品が選ばれ、長十郎という梨の名前を村長に例えた点が評価されました。
また、高校生の部の最優秀賞には福岡市の高校2年生柴田澪さんの「庭石のありしあたりを歩きつつけんけんしたることを想いぬ」という作品が選ばれました。
歌人の俵万智さんは「庭石とけんけんする自分という目の前にないことを言葉でつかまえる短歌の良さがうまく表れていてしみじみとした味わいを感じます」と講評しました。
中村さんは、「おばあちゃんがもらってきた梨を食べて思いつきました。これからもコンクールなどに出して受賞していきたい」と話していました。
柴田さんは、「幼い頃の庭石を蹴った記憶を思い出してうたいました。授業で先生に習った技法を思い出す限り使って受賞したので嬉しいです」と話していました。