目の不自由な児童に税金の役割や仕組みを音声で伝える教材完成

税金の役割や仕組みを目の不自由な子どもたちにも音声でわかりやすく伝える教材が完成し、制作にあたった福岡女学院大学の学生たちが県庁を訪れて贈呈式が行われました。
県庁で行われた贈呈式には、音声教材の制作にあたった福岡女学院大学の12人の学生と音声での出演に協力した東京パラリンピック、金メダリストの道下美里さんが出席しました。
この中で、学生を代表し4年生の古市愛音さんが「聴覚情報だけで小学生にも税の仕組みがわかるようみんなで工夫して完成させました」とあいさつしました。
これに対し、県教育委員会の吉田法稔教育長は「難しい税の仕組みをわかりやすく説明してもらい感謝しています。しっかりと活用します」と学生たちの活動をねぎらいました。
税の役割や仕組みは小学6年生の社会科で学ぶことになっていて、音声教材では、グラフや図などの情報が聴覚でも理解できるよう工夫されているということです。
制作した古市さんは「この活動が広まることで視覚障害者の方も暮らしやすい社会になると思いますし、音声翻訳についても多くの方に知ってほしいです」と話していました。
また、協力した道下さんは、「まるでグラフが見えているかのように表現してくれました。私たちがふだん接触できない情報にアクセスさせてもらいうれしいです」と話していました。