川崎町男性殺人事件 初公判　６９歳被告は殺意否認　

去年８月、川崎町の住宅で大家の８９歳の男性を殺害したなどとして殺人などの罪に問われている６９歳の被告の初公判が開かれ、被告は殺意を否認し、弁護士は「善悪を判断する能力が失われていたか、衰えていた状態だった」と主張しました。
川崎町の無職石原啓二郎被告（６９）は去年８月、川崎町池尻の住宅で大家の当時８９歳の男性を金属バットで殴って殺害し、男性の軽乗用車を盗んだとして殺人や窃盗などの罪に問われています。
１３日、福岡地方裁判所で開かれた初公判で被告は「おおむね間違いないと思うが、殺意については自分の感覚と違うと思う」と述べ、起訴内容の一部を否認しました。
冒頭陳述で、検察は事件のいきさつについて「生活保護費をギャンブルに費やした被告が家賃を支払えなくなり口論になった。被害者の家の外に金属バットがあることは事前に知っていたうえ、犯行後にはカーテンを閉め凶器を捨てていて発覚を遅らせようとしていた」などと主張しました。
一方、被告の弁護士は「被告は当時、善悪を判断する能力が失われていたか、衰えていた状態で無罪か、刑を軽くすべきだ」と主張しました。