「旦過市場を元気に」歌舞伎の平成中村座4年ぶり小倉公演へ

歌舞伎の「平成中村座」の公演がことし11月、4年ぶりに北九州市で行われることになりました。
制作発表に臨んだ中村勘九郎さんは旦過市場の火災に触れた上で「小倉の街に中村座が来て少しでも元気を取り戻してもらえたらうれしいです」と話しました。
制作発表の会見は26日都内で行われ出演する中村勘九郎さんや中村七之助さんらが出席しました。
「平成中村座」は江戸時代に行われていた芝居小屋の雰囲気を取り入れた歌舞伎の公演で、4年前の11月には、九州で初めて北九州市で公演が行われました。
今回は小倉北区の勝山公園に特設劇場が設けられ、11月1日から26日までの日程で行われます。
演目は「義経千本桜」や「小笠原騒動」などで、「小笠原騒動」では前回と同じように「小倉祇園太鼓」が共演します。
主催者によりますと、勘九郎さんらが旦過市場の火災に心を痛めて今回の公演を決めたということです。
期間中はトークショーなどのチャリティーイベントも行われる予定です。
会見した勘九郎さんは、「旦過市場は平成中村座の劇場の近くで毎日通っていたので地元みたいな感覚でした。私たちが元気をもらった小倉の街に中村座が来て、少しでも元気を取り戻してもらえたらうれしいです」と話していました。