大分県の温泉地だけで生息 希少巻き貝展示 北九州市

世界で、大分県の温泉地でだけ生息が確認されている巻き貝、「オンセンゴマツボ」が去年57年ぶりに別府市でも見つかり北九州市の博物館で展示されています。
「オンセンゴマツボ」は温泉地の水温40度前後の水路などに生息する4ミリほどの大きさの巻き貝です。
世界でこれまでに生息が確認されたのは大分県の九重町と由布市、それに別府市だけで、環境省のレッドデータブックで絶滅のおそれが高い「絶滅危惧I類」に分類されています。
このうち別府市では1965年を最後に見つかっていませんでしたが、去年6月、調査を行った北九州市のNPO法人が57年ぶりに発見しました。
許可を得て採集したうえで、現在、八幡東区の「いのちのたび博物館」でおよそ20匹が展示されていて、水温が38度に保たれた水槽内の壁面にくっついて、ゆっくりと動く様子などを見ることができます。
発見した「NPO法人北九州・魚部」の伊藤昴さん(15)は「久しぶりに発見できてうれしかったです。展示を通じて興味や関心を持ってもらいたいです」と話していました。
この展示は6月5日まで行われています。