VR技術で恐竜の全身骨格を自由に展示 県立恐竜博物館

VR=仮想現実の技術を活用して、画面上に恐竜の全身骨格を展示するシステムを福井県立大学などが開発し、17日から勝山市の県立恐竜博物館で公開されています。

この「VR恐竜展システム」は、福井県立大学恐竜学研究所が、東京の大手印刷会社と協力して制作したもので、17日から県立恐竜博物館で公開されています。
画面上に展示できる恐竜は、フクイラプトルやフクイサウルスなど、県内で発掘された6種類の恐竜の全身骨格で、恐竜の小型模型を透明のアクリル板の上に置くと、模型の底の面に付いているコードをカメラが読み込み、画面上の仮想空間にその恐竜の全身骨格が映し出される仕組みです。
全身骨格は、画面上に自由に配置できるということで、使う人がオリジナルの恐竜展を仮想空間の中に作ることができます。
恐竜学研究所は、博物館を訪れる人に、楽しみながら恐竜の骨格を学んでもらうとともに、県立大学に来年度から新たに開設される恐竜学部の授業でもこのシステムを活用していきたいとしています。
県立大学恐竜学研究所の今井拓哉准教授は「博物館で展示されている恐竜の骨格は、安全上、あまり近づいて見ることができない。福井の恐竜たちを好きな距離、好きな角度から見ることができるのが魅力です」と話していました。