市内最古のエアコンは47年もの 勝山市が無償で交換

勝山市は、市内の一般家庭で最も古いエアコンを「無償で交換する」と呼びかけた結果、47年前のエアコンを使い続けていた世帯が選ばれ、12日、新しいエアコンに取り替える作業が行われました。

勝山市は省エネなどを目的に、古い電化製品の買い替えを促すきっかけにしてもらおうと、市内の一般家庭で使われている最も古いエアコンを最新型のものに無償で交換すると呼びかけました。
寄せられた140件の応募の中から、製造された年の確認など厳正な審査が行われた結果、郡町に住む竹内政文さんの自宅にある1977年製のエアコンが最も古いと認定され、12日は、竹内さんの自宅を訪れた業者が、古くなったエアコンを最新式のものに取り替えていました。
竹内さんは、西日で暑かった部屋を快適にするため、20歳のころに、3、4か月分の給料をはたいて購入し、45年近く、大切に使ってきたということです。
竹内さんは、交換作業が終わると、さっそく新しいエアコンから送られる冷たい風を気持ちよさそうに浴び、「新しいエアコンとともに、暑い夏を快適に過ごしたい」と話していました。
今回の交換で、竹内さんの家庭のエアコンの消費電力は4割程度、削減される見込みだということで、勝山市の担当者は、「これから暑くなる季節なので、エアコンを適切に使っていただきたい。ほかの家電製品も含めて省エネ意識を持ってほしい」と話していました。