福井県の景気“持ち直しの動き続く”4期連続の判断据え置き

日銀福井事務所は、県内の景気について「持ち直しの動きが続いている」として、判断を4期連続で据え置きました。

日銀福井事務所は、季節ごとにまとめている県内の景気の判断を発表しました。
それによりますと、北陸新幹線の県内開業によって観光需要を押し上げたことや、春闘で賃金の引き上げが進んだことなどから全体の景気は「持ち直しの動きが続いている」として、去年11月の発表から4期連続で判断を据え置きました。
項目別では、「個人消費」だけ判断を引き上げて「回復に向けた動きがみられている」にしました。
理由として、ホテルや旅館の宿泊客数が、回復しているほか、百貨店やスーパーなどの売り上げが持ち直していることを挙げています。
「生産」は、主力産業である、電子部品やデバイスで在庫調整が進んでいるということですが、「横ばい圏内の動きとなっている」という判断を維持しました。
日銀福井事務所の島田康隆所長は「福井県の景気は全体としては、改善傾向だが、物価高による節約意識が今後強まっていく可能性がある。また円安が与える影響は、業種によって異なるため、その影響を慎重に見ていく必要がある」と話しています。