日銀短観 北陸企業の景況感+7ポイント 2期ぶり改善

日銀の短観=企業短期経済観測調査が発表され、北陸3県の企業の景気判断を示す指数は、プラス7ポイントと2期ぶりに改善しました。

日銀の短観は、企業に対して3か月ごとに景気の現状などを尋ねる調査で、北陸3県では、6月28日までの約1か月間行われ、322社から回答がありました。
それによりますと、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた指数はプラス7ポイントと、前回の調査から4ポイント上がり、2期ぶりに改善しました。
製造業は、前回からほぼ横ばいのマイナス1ポイントで、「食料品」が地震の影響で土産物の需要が減少したことなどで33ポイント下がったのに対し、「化学」は後発医薬品の生産が増加した影響などで24ポイント上がりました。
一方、非製造業は、前回を6ポイント上回るプラス14ポイントで、「建設」が地震の復旧需要の増加で9ポイント上がったほか、「宿泊・飲食サービス」は「北陸応援割」や北陸新幹線の延伸効果などで68ポイント上がり、大幅な改善となりました。
日銀金沢支店は、「地震から半年がたち、生産や個人消費は以前の水準まで持ち直してきた。今後は復興予算の使いみちや新幹線延伸の影響などを注視する必要がある」としています。