学校プールに太陽光発電で脱炭素へ 越前市

脱炭素に向けた再生可能エネルギーの活用が進む中、越前市は、使わなくなった小学校のプールに太陽光パネルを設置し、発電した電力を学校で使う、全国的にも珍しい取り組みを始めることになりました。

越前市は、今年度から5年間、3億2800万円余りの環境省の補助金を受けて、市内の公共施設に再生可能エネルギーの導入を広げる方針です。
このうち、来年度からは市内の小学校のプールで、太陽光発電のパネルを設置する取り組みを始めると発表しました。
越前市では、小学校のプールの老朽化に伴って今年度から水泳の授業を市内の公園にある屋内の温水プールで行っていて、学校内のプールは使われなくなっていました。
プールの解体には多額の費用がかかることから、太陽光パネルを設置して発電した電力を学校で使い、脱炭素につなげる方針で、今後、地域の住民と協議しながら設置場所などを決めることにしています。
市によりますとプールを活用した太陽光パネルの設置は全国的にも珍しいということです。
越前市では、公共施設への再生可能エネルギーの導入などで二酸化炭素を年間600トン、一般家庭で約160世帯分を抑制できるとしていて、2050年までの脱炭素の実現につなげていきたいとしています。