県教委 鯖江市のいじめ重大事案受けて対応強化へ

鯖江市の女子中学生が複数の生徒からいじめを受けていたことをめぐって、学校側と市の教育委員会の対応に遅れがあったと指摘された問題について、県教育委員会はいじめ事案への対応を強化する方針を示しました。

鯖江市内の中学校に通学していた女子生徒が複数の生徒からいじめを受けていたことをめぐり調査にあたった第三者委員会は、6月、生徒への支援や法律に基づく「重大事態」の把握が遅れたことなどについて学校側や教育委員会の対応が不適切だったと指摘しました。
この問題をめぐって県教育委員会の当時の対応について、藤丸伸和教育長は27日の県議会の一般質問で「鯖江市からの報告を受けて、第三者委員会を設置し、詳細な調査を実施するよう助言を行った」と述べました。
そして、県の助言から半年後に鯖江市の第三者委員会の調査が始まったと触れた上で、今後、重大ないじめが確認された場合に備えて、第三者委員会の設置のための予算確保などをあらかじめ進めるよう各市町の教育長に指導したことを明らかにしました。
さらに、現場の教員のいじめに対する理解を深めるため、専門的な研修を行う考えも示しました。