県の教員採用試験 出願倍率は2.55倍で過去最低を更新

今年度、実施する県の教員採用試験の倍率は、2.55倍で過去最低となり、教員のなり手不足に歯止めがかからない状況です。

県教育委員会によりますと、今年度、実施する教員の採用試験の出願者は、公立の小中学校や特別支援学校、高校を合わせて691人で、前の年度より77人減りました。
倍率は2.55倍で、前の年度より0.43ポイント下がってこれまでで最も低くなりました。
なり手不足が特に深刻な小学校の教員の出願者は316人で、倍率は2.29倍と、低い水準が続いています。
県は、出願者を増やすため、去年から、▽1次試験を東京でも実施したり▽大学3年生にも1次試験の受験を認めるなどの対策をしていますが、教員のなり手不足に歯止めがかからない状態です。
今年度は、6月29日から試験が始まりますが、文部科学省は、民間との人材獲得競争に遅れをとらないよう、来年度はさらに1か月前倒しするよう求めていて、県は対応を検討しています。
県教育委員会は「引き続き、教員の仕事の魅力向上や働き方改革に取り組んでいきたい」と話しています。