えちぜん鉄道の昨年度利用者 コロナ禍前の水準に届かず

えちぜん鉄道の昨年度の利用者は359万人余りと、前の年度を上回ったものの、コロナ禍前の水準には届きませんでした。
今年度は、北陸新幹線の開業効果をどれだけ取り込めるかが課題となりそうです。

えちぜん鉄道によりますと、福井駅と三国港駅を結ぶ三国芦原線と、勝山駅を結ぶ勝山永平寺線の昨年度の利用者は、計359万8903人となりました。
去年5月に新型コロナの感染症法上の位置づけが5類となり、通勤・通学客の回復などが見られたということで、前の年度の実績を6%余り上回りました。
ただ、能登半島地震のあとのことし1月から2月にかけては、観光目的の利用が大きく落ち込むなどしたため、コロナ禍前の水準にはわずかに届きませんでした。
北陸新幹線が開業した3月は、利用者が去年よりも2割以上増加したということで、えちぜん鉄道は、「新幹線の開業効果を取り込んで観光客の利用などを増やし、今年度は、昨年度やコロナ禍前の利用を上回る実績を目指したい」と話しています。