小学校が「新保ナス」の苗を植え付け 福井市 啓蒙地区

福井市の小学生たちが明治時代から地元で栽培されている「新保ナス」の苗を学校内の畑で植え付けました。

引き締まった果肉と弾力のある食感が特徴の「新保ナス」は、明治時代に福井市の啓蒙地区で栽培が始まり、一時期は途絶えたものの、17年前に地元の高校生が冷凍保存された種を使って栽培を復活させています。
福井市の啓蒙小学校では地元の伝統野菜に親しんでもらおうと、毎年、学校の畑で「新保ナス」を栽培していて、16日は、3年生63人が苗の植え付けを体験しました。
子どもたちははじめに普及に取り組む住民から「新保ナス」の歴史や栽培の手順を教わったあと、畝に穴を掘って、高さ約30センチの苗を丁寧に植えていきました。
苗を植え付けた3年生は「大きく、みずみずしいナスに育ってほしいです」と話していました。
「新保ナス」の栽培の普及に取り組む団体の佐々木昭博代表は、「子どもたちが伝統野菜に触れることで、『新保ナス』がどんどん広がればいいなと思います。子どもたちが大人になっても『新保ナス』が栽培されていてほしいです」と話していました。
16日、植え付けられた「新保ナス」は7月ごろに収穫され、子どもたちが家に持ち帰ったり、学校の料理教室で食べたりするということです。