新幹線開業後 初の大型連休であわら温泉旅館は準備に追われる

北陸新幹線の金沢・敦賀間の開業後、初めてとなる大型連休で首都圏から福井を訪れる観光客が増えると見込まれる中、あわら温泉の旅館では大勢の宿泊客を受け入れるための準備に追われていました。

県内は3月、金沢・敦賀間で開業した北陸新幹線の効果で、大型連休の期間中、首都圏から多くの観光客が訪れると見込まれています。
このうち、あわら温泉にある旅館では、27日からの大型連休の期間中、関東地方からの宿泊客が例年と比べて5%程度増えたということで、26日は幹部が集まって会議が開かれました。
この中で、おかみは「北陸新幹線が開業してから初めての大型連休を迎えます。関東からは福井のことがわからない方も多く来るので、より丁寧なおもてなしを心がけ、笑顔で温かくお迎えしましょう」と呼びかけました。
このあと、施設内では従業員たちが大浴場の床や鏡などをブラシや洗剤を使って念入りに磨いたり、客室のベッドや歯ブラシなどのアメニティーを整えたりして、宿泊客を迎えるための準備に追われていました。
旅館の山口高澄常務は「北陸新幹線が県内で開業してから初めての大型連休ですが、首都圏からのお客様の予約が増えた印象があります。『もう一度あわら温泉に行きたい』と思ってもらえるよう頑張りたい」と話していました。
 《県内からも新幹線利用のツアーが増加》
北陸新幹線の県内開業によって、東京方面へのアクセスがよくなったことから、福井市にある旅行会社では、大型連休中に、北陸新幹線を利用するツアーの予約数は、去年と比べて増えているということです。
去年は、ツアー全体のおよそ5%でしたが、ことしはおよそ20%を占めていて、関西方面より高い割合になりました。
特に、長野県軽井沢町や栃木県日光市などが人気だということです。
旅行会社の大沢正美社長は「ことしは、北陸新幹線が開業し、利用客がいろいろな行き先を選べるようになり、私たちもよかったと感じている」と話していました。