美浜原発3号機 IAEAの安全性調査終わる

関西電力・美浜原子力発電所3号機で行われていたIAEA=国際原子力機関の専門チームによる安全性の調査が終わりました。
関西電力によりますと、設備の経年劣化に対する管理などの面では、大半で評価された一方で、長期的な運転に向けて体系的に対策を行う必要があるという提言を受けたということです。

関西電力は、1976年に運転を開始した美浜原発3号機について、長期的な運転を見据えた安全性の向上につなげようと、国内の原発としては初めて、IAEAで運転が長期化する原発の安全管理などの取り組みを評価するチーム「SALTO」に調査を依頼していました。
4月16日から25日まで、組織の体制や設備管理の状況について調査が行われ、その結果について関西電力が発表しました。
それによりますと、設備の経年劣化に対する管理などの面では、大半で評価された一方、長期的な運転に向けて体系的に対策を行う必要があるという提言を受けたということです。
関西電力は、「今回の調査で得られた知見を今後のプラント設計や設備保全に反映していくことで、原子力発電所の安全性・信頼性の向上に取り組んでまいります」としています。
SALTOは約2年後に指摘された事項に対してどのように取り組んでいるかを再び調査するということです。