「多目的アリーナ」構想 商工会議所などが市議会に説明

福井市中心部の「多目的アリーナ」構想について福井商工会議所などが25日福井市議会に対して説明を行い、企業から寄付金や出資金として集めることにしている5億円のうち2億円を確保できるという見通しを明らかにしました。

福井市中心部の「多目的アリーナ」をめぐっては地元の経済界などが整備や運営を担いますが、整備費が当初の想定を大幅に上回る105億円に膨らみ、国や県、福井市からの補助金を見込んでいます。
これを受けて市議会で計画について説明を求める声が上がったことから、福井商工会議所などが資金調達の見通しなどについて説明しました。
このなかで福井商工会議所の林正博副会頭が、県内の企業から寄付金や出資金として集めることにしている5億円のうち2億円が、約30社から確保できる見通しであることを明らかにしました。
また、市議会では、商工会議所側が示した年間約6億9000万円の運営収入の見積もりついて質問が相次ぎましたが、商工会議所の担当者は「民設民営を掲げている以上、民間が努力して赤字にならないようにする」と説明しました。
市議会での説明のあと、福井商工会議所県都みらい創造委員会の梅田憲一委員長は「構想について前向きにご理解いただけたと感じている。今後は細かい部分についても市議会と丁寧にやりとりをしながら進めていきたい」と話していました。