「闇バイト」をなくせ! AIで自動検出

SNSを通じて犯罪の実行役を募るいわゆる「闇バイト」をなくそうと、警察は、「闇バイト」を募る書き込みをAIを使って自動的に検出するシステムを導入しました。

警察によりますと、高額な報酬をうたった「闇バイト」に応募し、特殊詐欺の「受け子」や「出し子」、それに、強盗の実行役として犯罪に加担するケースが全国で相次いでいます。
これを防ごうと、県警察本部は情報学を専門とする仁愛大学の安彦智史准教授と協力してSNSに投稿された「闇バイト」を募る書き込みをAI技術を使って自動で検出するシステムを開発し、ことし2月に導入しました。
検出された書き込みについては、警察官が「この投稿は犯罪の実行者を募集する不適切な書き込みです」などと書かれた警告画像を送信します。
これまでは、警察が不審な投稿をひとつひとつ確認していましたが、AIを活用することで捜査が効率化し、迅速な犯罪の抑止につながるとしています。
県内で、去年1年間に検挙された「受け子」や「出し子」のうち、約4割が「闇バイト」への応募がきっかけだったということです。
県警察本部サイバー犯罪対策課の前川智裕課長補佐は「闇バイトに応募して人生を棒に振ることがないよう、SNSの情報には気をつけていただきたい」と話していました。