大野市「旧橋本家住宅」 大型連休を前に清掃作業

江戸時代に建てられ、国の重要文化財に指定されている大野市の「旧橋本家住宅」が、大型連休から一般公開されるのを前に清掃作業が行われました。

大野市にある「旧橋本家住宅」は、江戸時代中期に建てられたかやぶきの建物です。
当時、奥越の山間部で見られた代表的な民家の造りとなっていて、国の重要文化財に指定されています。
豪雪地帯にあるため、冬の間は、閉館されていますが、4月28日から始まる一般公開を前に、清掃作業が行われました。
24日は市の職員4人が、雪の重みでかやぶき屋根から抜け落ちたかやを集めたり、床やふすまに付いたほこりを払ったりしていました。
また、かやぶきなどの耐久性を高めるため、いろりに火をいれ、煙でいぶす作業をしたほか、当時の農作業の道具などを外に出して、ほこりを丁寧に払い落としていました。
大野市教育委員会の不二山あかり学芸員は「豪雪に耐えられるように太い柱が使われるなど、雪深い地域に建てられた民家の特徴を色濃く残していて、今となっては貴重な建物です。ここに来て、当時の暮らしぶりを想像して楽しんでほしいです」と話していました。
大野市の「旧橋本家住宅」は、4月28日から11月4日まで水曜日と日曜祝日、振替休日の午前9時から午後4時まで公開されます。