高浜原発4号機が運転再開 約15年ぶりに全7基が稼働

関西電力は、蒸気発生器の配管に傷が見つかった高浜原子力発電所4号機について対策が終わったとして、23日夜、原子炉を起動して運転を再開させました。
これで、2009年以来、およそ15年ぶりに、関西電力の原発、7基すべてが稼働することになります。

高浜原発4号機では去年12月から始めた定期検査で、蒸気発生器の配管およそ1万本のうち4本に傷が見つかり、対策を行っていました。
関西電力は、対策が終わったとして23日夜8時に核分裂反応を抑えていた制御棒を引き抜き、当初の予定から3週間遅れて原子炉を起動させ、運転を再開させました。
24日には核分裂反応が連続する「臨界状態」に到達し、検査が予定通り進めば、4月26日には発電と送電が始まるということです。
関西電力によりますと、これまでのところ、トラブルは確認されていないということです。
高浜原発4号機の運転再開によって、2009年以来、およそ15年ぶりに、廃炉中を除く関西電力の原発、7基すべてが稼働することになります。