高浜原発の乾式貯蔵計画 設置審査始まる

関西電力は、県内にあるすべての原子力発電所に使用済み核燃料を一時的に保管する乾式貯蔵施設の設置を計画していて、このうち高浜原発での設置を認めるかどうかを審査する原子力規制委員会の会合が23日から始まりました。

関西電力は、高浜、美浜、大飯、それぞれの原発の敷地内に、使用済み核燃料を一時保管する乾式貯蔵施設を設置する計画で、3月、県から了承を受けたことから、まずは高浜原発での設置を目指し、規制委員会に審査を申請していました。
23日に初めて開かれた規制委員会の審査の会合では、関西電力の担当者が、核燃料は金属製の容器に入れてコンクリートで覆うことや、地震で敷地内の斜面が崩れても影響が出ない場所に設置することなどを説明しました。
事務局を務める原子力規制庁の担当者は、容器から放射性物質が漏れ出していないかを確かめる方法などについて、今後の会合で、さらに詳しい説明を行うよう求めていました。
関西電力によりますと、ことし12月に設置の許可を得られるように規制委員会に求めているということです。
ただ、審査に合格しても、実際に設置するためにはあらためて県から了解を得ることが必要です。