勝山市でクマ対策会議 呼びかけや関係機関の対応などを確認 

クマの活動が活発になる時期を迎える中、勝山市で対策を話し合う会議が開かれ、山に入る人たちに注意の呼びかけを行うことや、目撃情報が寄せられた際の関係機関の対応などを確認しました。

この会議は、冬眠明けのクマの活動が活発になるこの時期に開かれているもので、22日は、県や勝山市の担当者のほか、地元の猟友会のメンバーなど20人が出席しました。
この中で、昨年度、勝山市内ではクマの出没情報が156件寄せられ、クマに襲われた1人がけがをしたと報告がありました。
また、クマが、4月16日から生息状況を適切にモニタリングした上で、国が捕獲することを支援する「指定管理鳥獣」に追加されたことを踏まえ、集落などでクマの出没や痕跡があった場合には、わなを設置し、すみやかに捕獲することを確認しました。
さらに、この時期は、冬眠明けのクマの行動範囲が広くなることから、山菜採りの人などが被害にあうケースが多くなるとして、山に入る人たちに注意の呼びかけを行うことや、目撃情報が寄せられた際は緊密に連絡を取り合うことを申し合わせました。
勝山市農林課の水野泰晴係長は「山に入るときは、クマ鈴を付けたりラジオを鳴らしたりして、クマに自分の位置を知らせるなど音の出る対策をして、クマの被害にあわないよう注意してほしい」と話していました。