去年県内自殺者109人 過去最少に

去年1年間に県内で自殺した人の数は、109人と、前の年を15人下回り、統計が残っている1999年以降では、最も少なくなったことがわかりました。

厚生労働省によりますと、去年1年間に自殺した人は、全国で2万1837人となり、前の年に比べて44人減りました。
このうち、福井県内では109人と、前の年より15人減って2年連続で減少しました。
これは、統計が残っている1999年以降では、2015年の122人を下回り最も少なくなっています。
男性が81人、女性は28人でした。
自殺の原因・動機別では、複数回答による重複も含めて健康問題と見られるケースが最も多く58人、次いで仕事の問題が29人、家庭の問題が28人などとなっています。
過去、最も少なくなったことについて県は、「大企業だけでなく、中小企業にも従業員に対して積極的にストレスチェックを行うよう呼びかけたり、悩んでいる人に声かけしてもらったりしたことが一定の成果につながったのではないか」と分析しています。
県では、さまざまな悩みの相談を電話で受け付ける「ホッとサポートふくい」の利用を呼びかけています。
平日の午前9時から午後5時までで、電話番号は0776−26−4400です。
県は、相談内容に応じて、専門の窓口につなぐとしていて、ひとりで抱え込まず、悩みを打ち明けてほしいとしています。