山口・上関町　地元市民団体　中間貯蔵施設計画中止へ署名提出

関西電力は、中国電力とともに県内の原子力発電所の使用済み核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設の建設に向けた調査を山口県上関町で進めていますが、これに反対する地元の市民団体が１６日、計画の中止を求める署名を関西電力に提出しました。

関西電力は原発が立地する県内から、使用済み核燃料の県外への搬出を求められていて県外に保管のための候補地を探しています。
こうした中、中国電力とともに中間貯蔵施設の設置に向けた調査を山口県上関町で進めていて町も調査を受け入れています。
署名を提出したのは山口県で平和活動や環境保護に取り組む５つの市民団体の代表たちで、１６日に大阪・北区の関西電力本店を訪れ、建設計画の中止を求める２６万人あまりの署名が入った１７箱の段ボールを担当者に提出しました。
署名を提出したあと、市民団体の代表の小中進さんは「電力会社は『危険はなく安全だ』と主張するが、それならば関西電力管内に施設を建設すべきで、なぜ廃棄物を山口県に持ってくるのか。関西の人たちにも自分事として捉えて欲しい」と話していました。
署名の提出について関西電力は「コメントを差し控えます」としています。