「2次交通」利用客増加 北陸新幹線県内開業影響か 

北陸新幹線の県内開業後、第3セクターの「ハピラインふくい」や「えちぜん鉄道」の利用客は、コロナ禍前と比べて2割程度増加し、県内の観光地などを周遊する「2次交通」の利用は、好調な滑り出しとなっています。

北陸新幹線の開業にともなって、JR北陸線の運行を引き継いだハピラインふくいは、3月16日から31日までに、あわせて37万1824人が利用したと発表しました。
この結果、1日あたりの利用者は、目標の2万人を上回る2万3000人余りとなり、新型コロナが拡大する前の平均と比べて、19%余り増加したということです。
また、えちぜん鉄道は、3月16日から31日までに、あわせて8万2622人が利用したということで、コロナ禍前の同じ時期と比べて27%余り増えました。
いずれも、北陸新幹線の開業に伴う観光客の増加や、3月末に実施された「ふくい桜マラソン」の参加者の利用が押し上げたためとみられています。
このほか、県のまとめによりますと、路線バスで4割から8割程度、レンタカーの利用も6割以上、去年の同じ時期より増えているということで、北陸新幹線の開業後、観光地などを周遊する「2次交通」の利用は、比較的、好調な滑り出しだといえそうです。