接触事故の「レベル4」自動運転車両 対策ほどこし運行再開へ

永平寺町で去年、全国で初めて特定の条件のもとで完全な自動運転「レベル4」の運行を行っていた車両が自転車に接触した事故について、町などが15日、説明会を開き、自動ブレーキのかけ方を改善するなどして、再発防止の対策が完了したとして、16日から運行を再開することにしました。

この事故は、去年10月、永平寺町で自動運転を行っていた車両が、道路わきに止められていた自転車に接触したもので、乗客にけがはありませんでした。
15日、町や、開発のとりまとめをした産業技術総合研究所が再発防止の対策について説明会を開きました。
事故のあと、2台の車両がすれ違う区間では、カメラの画像認識で自動ブレーキをかけていたこれまでの方法を改め、車の前方にあるレーダーで検知してかけるように設定を変えたということです。
また、障害物を検知するカメラが、動いている自転車だけでなく、止まっている自転車も障害物として認識させるよう追加の学習をさせたということです。
町などは、安全性を高めて再発防止の対策が完了したとして、16日から運行を再開することにしました。
ただ、当面はスタッフが同乗して、検証を続けることにしています。
対策を行った産業技術総合研究所の加藤晋首席研究員は「安全対策を強化したので、これまでどおり安全に走行できると判断している。ぜひ乗車いただきたい」と話しています。