北陸新幹線 延伸区間のトンネル内でも携帯電話の使用可能に

北陸新幹線の県内開業後、利用者にとって気になるのが移動中のトンネル内で電波が途切れることなく携帯電話が使えるかどうかです。
国内の主要な携帯電話事業者が国の補助を受けて対策工事を行った結果、延伸区間のトンネル内ではすべての携帯電話で通話ができるようになります。

総務省北陸総合通信局によりますと、北陸新幹線の金沢・敦賀間の延伸にあたって国内の携帯電話事業者4社でつくる団体から延伸区間にある12のトンネルで、携帯電話の不感地帯をなくす対策工事に補助するよう申請があったということです。
対策工事の総事業費はおよそ31億円で、このうち、携帯電話会社各社で半額、JR西日本が6分の1をそれぞれ負担し、国は3分の1にあたる10億3000万円を補助したということです。
対策工事によって、金沢・敦賀間の開業後はいずれのトンネル内でも問題なく携帯電話が使える見通しです。
ただ、在来線では国内最長のJR北陸線の「北陸トンネル」については、JR西日本が整備した一部の携帯電話でしか電波の通じない状態が続くということです。
不感地帯の解消にあたって、福井県は北陸線の運行を引き継ぐ「ハピラインふくい」には、対策工事の負担が大きいとして国に対策を講じるよう求めています。