「北陸応援割」受け付け始まる 旅行会社には朝から多くの人が

能登半島地震で影響を受けた北陸地域の観光業を支援する「北陸応援割」の受け付けが、8日から始まり、福井市の旅行会社には朝から多くの人が詰めかけています。

「北陸応援割」は、北陸新幹線が県内で開業する3月16日から、4月26日までの宿泊分が対象で、石川県を除く福井県、富山県、新潟県分の予約が8日から始まりました。
福井市にある旅行会社では、開店する午前9時半の1時間ほど前から数人が列をつくり、営業が始まると、急ぎ足で店内に入っていました。
この旅行会社では、予約による混乱を避けるため、対面のみの受け付けに限定しましたが、開始からわずか数分で、会社に割りふられた富山県分の予約枠がいっぱいになったほか、希望どおりの日程や宿泊施設の予約がとれず、パンフレットを片手に窓口で選び直す人たちの姿が多く見られました。
会社によりますと、開店から2時間ほどで割りふられた枠の8割がすでに埋まったということです。
旅行会社の大沢正美社長は「発表以降、電話が鳴りやまず、予約もこの週末で埋まってしまうと予測している。復興へはまだ厳しい状況だと思うが、少しでも旅行客を送れるよう協力していきたい」と話していました。
今回の「北陸応援割」では、福井県内で360あまりの宿泊施設が対象になっていますが、県全体の予算額は約8億円と、ほかの3県に比べて少なく、早々に予算がなくなることも懸念されています。