えちぜん鉄道・福井鉄道 乗客数回復もコロナ前に戻りきらず

えちぜん鉄道と福井鉄道が、去年4月から12月までの乗客数をまとめたところ、回復傾向が続いているものの、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準には戻りきっていないことがわかりました。
両社とも、北陸新幹線の県内開業に合わせてダイヤを見直し、利便性の向上を図って乗客の増加につなげたいとしています。

えちぜん鉄道によりますと、去年4月から12月までの間に、勝山永平寺線・三国芦原線の2つの路線を利用した乗客は256万9000人でした。
新型コロナの感染拡大による乗客の大幅な減少からは回復傾向が続いているものの、感染拡大前の令和元年の同じ期間と比べると、13万人余り少なくなっています。
また、福井鉄道でも、去年4月から12月までの間の福武線の乗客が145万8000人と、令和元年の同じ期間と比べて8万人余り少なくなっていて、こちらも感染拡大前の水準には達していません。
両社によりますと、通勤・通学客は回復したものの、観光客など、日常的に利用しない乗客が戻りきっていないということです。
両社は、北陸新幹線の県内開業に合わせて、福井駅で始発と最終の新幹線に接続できるようダイヤを見直すということで、利便性を向上させて乗客の増加につなげたいとしています。