県内で働く外国人労働者が1万1000人余で過去最高

労働現場で人手不足が続く中、県内で働く外国人は去年10月の時点で1万1000人あまりと過去最高を更新したことが、労働局のまとめでわかりました。

福井労働局によりますと、県内の外国人労働者は去年10月末の時点で1万1101人と、前の年の同じ時期と比べて536人、率にして5.1%増え、10年連続で過去最高を更新しました。
新型コロナの感染状況が比較的落ち着いたことを受けて、一時、見合わされていた技能実習生の受け入れの回復が要因として挙げられるということです。
国籍ごとの割合では、▼ベトナムが最も多く30.3%、▼次いでブラジルが19.8%、▼フィリピンが13.1%などとなったほか、インドネシアやミャンマーの伸びも目立っています。
また、外国人を雇用する県内の企業や事業所は1734社と前の年と比べて98社増えたということです。
福井労働局は「有効求人倍率が全国で最も高い福井県では、北陸新幹線の開業で飲食・サービス業などで働き手が必要となっている。製造業や建設業などで、外国人の労働力で補おうとする動きが、さらに強まるのではないか」としています。