短期間で入居できる仮設住宅 休日返上で製造進む

能登半島地震で、石川県内だけで6万棟を超える住宅が被害を受ける中、福井県内では従来より短期間で入居できる仮設住宅の製造が休日返上で進められています。

能登半島地震で石川県内では9日の時点で6万棟を超える住宅で被害が確認されています。
こうした中、福井市にある住宅メーカーの工場では、被災地に送るための「ムービングハウス」と呼ばれる仮設住宅の製造が休日返上で進められています。
メーカーによりますと、ムービングハウスは住宅の組み立てのほか風呂やトイレ、エアコンといった設備を事前に取り付けるなど必要な工程のほぼすべてを工場で済ませるのが特徴だということです。
また、そのまま輸送できるうえに、現地では数時間程度の作業で入居できるようになるということです。
北陸の厳しい寒さにも対応できるよう窓ガラスも3重にしたということでメーカーでは現在、製造している12世帯分のハウスを来週火曜日以降、順次、輪島市内に運ぶことにしています。
製造を手がける松栄建設の小※カド※裕一常務は「すぐに従来の生活に戻ることは難しいかもしれないが、安心して寝られて次のステップを考えられるような住まいを1日も早く提供したい」と話していました。