関電の「乾式貯蔵施設」設置方針 知事“具体的な提案”と評価

関西電力が県内の原子力発電所に「乾式貯蔵施設」を設置する方針を示したことについて、杉本知事は、「具体的な提案だった」と評価したうえで、今後、県議会の議論などを踏まえて国への申請を認めるか判断する考えを示しました。

関西電力は8日、県内にある美浜、高浜、大飯の原発すべてに使用済み核燃料を一時的に保管する乾式貯蔵施設を設置する方針を県に示し、県や原発が立地する町が設置に必要な国への申請を認めるかが、焦点になっています。
関西電力が示した方針について杉本知事は9日開かれた記者会見で、「核燃料の搬出をスムーズに行うまでの前段階として、安全に冷却を行いながら保管する具体的な提案だった」と評価したうえで、今後、県議会の議論などを踏まえて、国への申請を認めるか判断する考えを示しました。
また、整備費が105億円に膨れ上がり、行政から50億円の補助金を見込んでいることが明らかになった福井市中心部の「多目的アリーナ」についてはコンサートの公演予定など、整備後の施設の運営計画に期待感を持ったとして、「要請をふまえて、福井市とも相談し、県議会とも議論しながら応援の仕方を考えていきたい」と支援に前向きな考えを示しました。