105億円の「多目的アリーナ」整備 補助金50億円見込む 

整備費が105億円と当初の想定を40%上回る見込みが示された福井市中心部の「多目的アリーナ」の整備について建設や運営を行う会社が6日福井市で会見し、国や県などから50億円の補助金を受けたうえで最大30億円の借り入れも検討していることを明らかにしました。

福井市中心部で「多目的アリーナ」を整備・運営するために設立された「福井アリーナプロジェクト」は6日会見し、整備から今後30年にわたる運営計画を明らかにしました。
それによりますと、整備や運営は民間が行うとしたうえで、当初の想定より40%膨れ上がった105億円の整備費については国や県、福井市から50億円の補助金を見込んでいるとしています。
さらに、バスケットボール「福井ブローウィンズ」の運営会社から10億円、地元経済界から5億円の資金提供を受けたうえで、最大30億円の借り入れも検討しているということです。
福井市の東公園を建設予定地とし、1万2000平方メートルの延べ床面積に、スポーツイベントで5000席、コンサートで4500席を確保できるメインアリーナを整備し、年間で58万人の来場者を見込んでいます。
会社側では、県議会や福井市議会のほか住民への説明を行ったうえで整備に着手し、2027年秋ごろの開業を目指したいとしています。
「福井アリーナプロジェクト」に今後、出資する福井商工会議所県都みらい創造委員会の梅田憲一委員長は、「人口減少社会で行政が行う投資は限界がある。民間主導の新しい挑戦だが、地元企業の協力を得ながら進めていきたい」と話しています。