福井県の人口 2050年は57万人余と25%ほど減少

少子高齢化が進む中、福井県の人口は、2050年には57万人あまりと、現在と比べて25%ほど減少し、65歳以上の人口は4割を占めるという推計を国の研究所がまとめました。

「国立社会保障・人口問題研究所」は、5年ごとに人口の将来推計をまとめていて、今回は4年前、2020年の国勢調査の結果をもとに、自治体別の推計を公表しました。
それによりますと、2020年に約76万7000人だった福井県の人口は、2035年には約67万2000人、2050年には約57万3000人と25%ほど減少する見通しです。
このうち、15歳から64歳までの人口は、2050年には約28万5000人と、2020年の約43万6000人の65%程度にまで減少する見通しです。
また、人口全体に占める割合は、2020年の56.9%から2050年には49.8%と7.1ポイント減少する見通しです。
一方、65歳以上の人口は、2020年の約23万5000人から2050年には約23万1000人と4000人減少し、人口全体に占める割合は2050年には40.3%と、2020年の30.6%から9.7ポイント増加する見通しです。
国内全体の人口は、2050年には1億400万人あまりになり、東京を除くすべての道府県で2020年より減少する見通しです。
研究所は、前回の推計に比べると、大都市圏を中心に人口減少のペースが緩やかになっているとしていますが、今後、地方では高齢者も減少し、人口減少が進むペースに、地域によって差が出てくることが改めて浮き彫りとなりました。