北陸新幹線の金沢・敦賀間 国がJRに営業許可の合格書交付

国土交通省は、ことし3月に開業予定の北陸新幹線の金沢・敦賀間で鉄道施設を検査した結果、安全性が確認されたとして26日、JR西日本に営業を許可する合格書を交付しました。

北陸新幹線は現在、東京駅と金沢駅の区間で運行していて、ことし3月16日には金沢駅と福井県の敦賀駅を結ぶ約115キロの区間が新たに開業する予定です。
開業に向けて、JR西日本は去年11月、線路や信号などの鉄道施設の完成検査を申請し、国土交通省は安全性を確認するため、法律に基づく検査を行ってきました。
検査の結果、安全性が確認されたとして26日、国土交通省の村田茂樹鉄道局長がJR西日本の長谷川一明社長に営業を許可する合格書を手渡しました。
国土交通省によりますと、検査の対象となった施設は、1月発生した能登半島地震による被害は受けていないということで、JR西日本は3月16日の開業予定に影響はないとしています。
長谷川社長は「鉄道局長からは能登半島地震の被災地の復旧・復興の原動力になってほしいと言われた。地域の大きな力になれるよう、開業に向けた準備を本格化させていきたい」と述べました。