避難者の診察にあたった日本赤十字社「現地の医療機関は疲弊」

能登半島地震から15日で2週間です。
石川県で避難者の診察などにあたった日本赤十字社福井県支部の医師らが、15日、記者会見を開き、「現地の医療機関は疲弊している」として、継続的な支援の必要性を訴えました。

日本赤十字社福井県支部は、能登半島地震の直後から医師や看護師、薬剤師などを石川県に派遣していて、1月8日から4日間、珠洲市内の避難所で避難者の診察などにあたった4人が活動を終え、15日、会見しました。
この中で、被災地では断水が続き、手洗いが難しいこともあり、インフルエンザや新型コロナウイルスへの感染が相次いでいると説明しました。
このため、避難所となっている学校では、感染を広げないために、発熱した避難者については、家族全員で特別教室に移ってもらって隔離していたということです。
リーダーを務めた多田利彦医師は「現地の医療機関は、被災したり患者が集中したりして疲弊している。疾患がある人を優先して福井で受け入れるといった対応も必要ではないか」と継続的な支援の必要性を強調しました。
日本赤十字社福井県支部では、今後も医療救護班の派遣などを続けていくことにしています。