商業施設で切りつけ事件を想定した訓練 福井市

福井市の商業施設で、刃物を持った不審者が無差別に客を切りつけたという殺傷事件を想定した訓練が行われ、従業員や警察が対応の手順を確認しました。

訓練は、福井市の商業施設で10日朝の開店前に行われ、従業員や警察など約70人が参加しました。
刃物を持った不審者が客を無差別に切りつけたという想定で行われ、はじめに居合わせた従業員がショッピングカートを使って間合いを取りながら、不審者役の警察官の動きを抑えました。
そして、警察に110番をして現場の状況を伝えるとともに、館内放送などで客を安全な方向に誘導する手順を確認し、その後、駆けつけた警察が盾などを使って押さえ込んでいました。
訓練のあと、事件が発生した際の対応について警察が従業員に指導し、この施設でも備えているさすまたを使う際は、距離を取る道具として相手につかまれないようにすることや、けが人がいる場合、布で圧迫して止血する応急処置をとることなどを呼びかけていました。
福井南警察署地域課の澤田直哉課長は「殺傷事件に遭遇した場合は、まずはみずからの安全をしっかり確保してもらい、その上で警察に通報したり、周りの方の避難誘導をしたりしていただきたい」と話していました。